会社概要

株式会社言長（ことひさ）は、その時にできることと向き合いながら、精一杯歩んできた会社です。創業時、私たちは水道管の敷設工事に従事していました。より良い施工のために取り組んだのは、溶接技術の向上です。その努力が実り、下請業者から現場を任される会社へとステップアップしていきました。
水道管敷設工事は、上下水道の普及率が高まるに従い、新規工事の数は減っていきます。そこで、久保田鉄工株式会社（現在の株式会社クボタ）と取り組んだのが、当時は画期的だったプレファブ二重管という、断熱性能が高い空調配管の製造と施工です。久保田鉄工株式会社と研究を進めていく中で、現在の姿に近いプレファブ二重管の開発に助勢しました。
2007年、企業規模と市場規模の関係から、株式会社クボタはプレファブ二重管の製造と施工の事業から撤退することになり、私たち株式会社言長が事業を引き継ぐことになりました。その際にメーカー部門として設立したのが、玖長鋼業株式会社です。時代は流れ、一箇所のプラントで冷房や暖房のための空気を作り、ビルや施設に供給する「都市型地域冷暖房」が始まったことで、さらにプレファブ二重管の需要が高まりを見せています。
私たちは、「より良い暮らしや地域社会に貢献し、より良い未来を生み出す一助となる」という未来へのビジョンを描いています。しかし、そのロードマップは作っていません。これまで、お客様や社会から求められることに、真摯に向き合ってきたことで生まれてきた我が社の道のり。その道が伸びていく先もまた、お客様や社会によってもたらされるもので、想像することは不可能だからです。
確実な未来は、排出二酸化炭素の低減など、環境面から都市型地域冷暖房のような効率的な空調がさらに求められ、プレファブ二重管の需要がより高まること。そして、施工から25年程度が経過した配管は取り替えの時期が来ているため、膨大な数の工事が発生することです。
これから、株式会社言長は来たるべき繁忙期に備え、若手に技術の継承を行い、お客様や地域との関係性をさらに深めていきます。